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32独立行政法人、経費削減10―26%に 読売新聞ニュース速報 特殊法人などから移行して10月に独立行政法人として発足する32法人が中 期目標・計画に盛り込む経費削減目標が1日、明らかになった。それぞれの法 人が今後2年半―4年半の間に、経費(一般管理費)を10―26%削減(2 002年度実績比)するとしている。 経費削減目標は、同日の政府の特殊法人等改革推進本部参与会議(座長・飯田 亮セコム最高顧問)に報告される。 それによると、中期目標の期間が2年半の法人(水産総合研究センターなど2 法人)は経費削減率は15%、3年半の法人(国際協力機構など6法人)で1 0―25%、4年半の法人(福祉医療機構など24法人)で13―26%の目 標を設定した。7月初めまでに各法人がまとめた素案では、「毎年1%削減」 といった例が多かったことや、数値目標さえ盛り込んでいないケースもあった ことに比べれば、改善した形だ。 ただ、最高の26%削減の目標を設定した理化学研究所や緑資源機構など7法 人の削減率は、一般管理費から人件費を差し引いたものに対する数字で、経費 全体に対する削減率でみればわずか1・8―9・9%に過ぎない。このほかの 5法人も人件費を対象から除外していた。実際の削減額は少ないのに削減率だ け高く見せる、“かさ上げ”手法との批判は免れず、参与会議ではさらにリス トラ計画の再検討を求めていく考えだ。 また、新規に拡充する業務の経費は、削減対象の経費から除外するケースも1 0例ある。この結果、2002年度実績で計約1900億円だった32法人の 一般管理費の削減額は、中期計画が確実に実行されても150―200億円に とどまる見込みだ。 [2003-09-01-14:31] |