新首都圏ネットワーク |
大学が入学資格審査、大検免除も可能に…文科省方針 読売新聞ニュース速報 文部科学省は2日までに、中卒者や高校中退者など、大学入学資格のない人に ついても、大学が独自に志願者の学習歴を審査し、大学入学資格検定(大検) を免除できるように制度を改正する方針を固めた。実現すれば、フリースクー ルやサポート校などに通った不登校生なども、大学によっては大検を経ないで 受験できるようになる。文科省は与党との調整がつけば、関係法令を改正して、 来年の入試から実施する。 文科省は、高校卒業資格を得られない「各種学校」に当たる外国人学校卒業者 の大検免除を検討。学校評価の困難な朝鮮学校のようなケースでは、大学が独 自の審査を行い、個人単位で大検を免除する仕組みを導入する方針で、これを 日本人の通う各種学校などにも適用すべきだと判断した。 大学が志願者の学習歴などを審査し、高校卒業同等以上と判断した場合、その 大学に限り、大検なしで受験できるようにする。 対象として想定されるのは、フリースクール出身者のほか、サポート校、語学 学校などの各種学校卒業者、大学の聴講生など。 文科省は、こうした措置を採り入れる大学には、学習歴を審査する体制の整備 を求めるが、試験を行うかどうかなどの具体的審査方法は大学に委ねる方向だ。 国家試験や自治体などには「大検合格」を受験資格にしているところもあるこ となどから、文科省は大検制度は存続させる方針。大検は、文科省が実施。昨 年度は2回で約2万7000人が受検している。 [2003-08-03-03:04] |