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朝鮮学校含め資格容認へ アジア系排除転換 来春から、文科省


共同通信ニュース速報

 文部科学省は一日、朝鮮学校を含むすべての外国人学校卒業生に
大学受験資格を認める方針を固め、与党との最終調整に入った。朝
鮮学校、中華学校は、各大学が個々の受験生に対し、高校卒業と同
等の学力があるかどうかを審査した上で受験資格を与える。来春入
試に間に合うよう関係法令を改正、各大学に募集要項の変更を指示
する。
 朝鮮学校生に受験資格を認めることには自民党などに強い反対が
あり、文科省は調整を続けている。
 外国人学校は、学校教育法一条に基づく小中高校などとは別の「
各種学校」とされ、高卒資格が得られない。私大や公立大には受験
を認める動きが広がっているが、国立大は文科省の意向を受けて全
校が受験資格を認めておらず、大学入学資格検定(大検)に合格し
ないと受験できなかった。
 政府の規制改革推進三カ年計画にインターナショナルスクール卒
業生の受験資格緩和が盛り込まれたのを受けて文科省は三月、事実
上英米系の十六校に限定して資格を認める方針を固めた。
 しかし、アジア系の民族学校を除外する結果となったため「アジ
ア系軽視」「民族差別だ」と強い反発があり、文科省は同月末、方
針を凍結し、再検討していた。
 アジア系民族学校への資格拡大には、北朝鮮による拉致事件など
を背景に自民党などになお抵抗があるが、文科省は「朝鮮学校だけ
を除外するのは困難」と判断、全面解禁に踏み切った。
(了)
[2003-08-02-07:28]