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外国人学校生の受験資格「独自認定を」 東京外大教授会
朝日新聞ニュース速報
朝鮮学校など外国人学校卒業生の大学入学(受験)資格を文部科学省が認めて
いない問題で、東京外大の外国語学部教授会(馬場彰学部長)が「教育の機会
均等に反する差別的なものだ」などとし、同大独自で資格認定するよう池端雪
浦学長に求める決議を採択したことが分かった。
外国語学部は同大では唯一の学部。今回の決議は文科省に資格認定を求めると
ともに、同省が認めない場合は「本学独自の判断で資格認定すべきだ」と学長
に要請した。
決議に賛成した教授らは「国際化の時代に差別をなくすのは当然のこと。資格
認定に積極的な学長の決断を応援する意味もある」と話す。
文科省は今年3月、欧米系インターナショナルスクール16校に限り受験資格
を認める方針を決め、朝鮮学校などを事実上排除したため批判が集中。同省の
方針が変わらない場合、同校の卒業生らは改めて大学入学資格検定を受験しな
ければならず、その出願期限が9月に迫っている。
「外国人学校・民族学校の問題を考える弁護士有志の会」(共同代表、新美隆
弁護士ら)は来春卒業予定の朝鮮学校生の代理人として、全国の国立大学の学
長に、学校教育法施行規則に基づき志願者ごとに「入学資格認定書」を発行す
るよう申請。東京外大教授会の決議はこうした動きを受けたものだった。
[2003-07-28-17:50]