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56大学の133件採択 先端研究、予算重点配分 COE


共同通信ニュース速報

 大学の先駆的な研究に予算を重点配分する文部科学省の「21世
紀COE(卓越した研究拠点)プログラム」として十七日、五十六
大学の計百三十三件が選ばれた。
 昨年度分を含めると八十五大学の計二百四十六件を採択、COE
の選考は今回で終了する。
 今回の対象は「医学」「社会科学」など五分野。福井医大など医
学系単科大を中心に三十三大学が初めて採択された。各研究には文
科省が五年間にわたり、年間一―五億円の補助金を配分する。
 国公私立二百二十五大学が計六百十一件を申請し、日本学術振興
会の委員会(江崎玲於奈委員長)が選考。昨年、選考経過が不透明
と批判を受けたことから、今回は採択理由に加え大学別申請件数や
書類選考を経てヒアリングに達した研究件数も公表した。しかし不
採択の研究名や詳細な理由は非公開のままだった。
 今回も東大、京大など旧七帝大で全体の42%(五十六件)を占
め、昨年度と同様、旧来の「大学の序列」を反映した結果となった

 「医学」は北海道大の「人獣共通感染症制圧のための研究開発」
など三十五件、「数学・物理学・地球科学」は神戸大の「惑星系の
起源と進化」など二十四件、「機械・土木、建築・工学」は立命館
大の「文化遺産を核とした歴史都市の防災研究」など二十三件、「
社会科学」は早稲田大の「企業社会の変容と法システムの創造」な
ど二十六件、「学際・複合・新領域」は徳島大の「ストレス制御を
目指す栄養科学」など二十五件。
 国公私立別では、国立が九十七件で全体の73%を占めた。公立
は五件、私立は三十一件。
 大学別では東大十五件、京大十一件、東北大など七件―の順。私
立の複数採択は慶応大七件、早稲田大四件、同志社大二件。
 昨年度採択された「化学」「人文」など五分野の五十大学、百十
三件は来年度、進ちょく状況の中間評価を受ける。
(了)
[2003-07-17-16:35]