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<国立大法人化>学生意見取り入れよ 有識者提言


毎日新聞ニュース速報

 文部科学省の有識者会議は16日、国立大学が来年4月から独立法人化するの
 に伴い、今後の施設整備や管理運営のあり方について報告書をまとめた。▽顧
 客である学生の視点を取り入れる▽既存の部局の壁にとらわれない運用▽自己
 収入や民間資金の活用による経営努力――などを求めた。

 学生の視点に立った施設整備では、図書館や自学自習場所の充実のほか、社会
 人学生の増加に伴う保育施設の確保、満足度調査に基づく学生の意見の反映な
 どを求めた。また大学院生や留学生らの十分な研究場所確保も提言した。

 従来の施設利用では、研究者が一度確保した部屋を既得権として手放さない傾
 向があるため「総合研究棟」などの整備で弾力的な利用を図るよう求め、部局
 単位ではなく、工学実験や生物・化学実験など実験形態に応じた利用を例示し
 た。学長には全学的な立場での施設運用を求めた。

 施設整備の財源としては国だけでなく、自己収入を充てるほか、民間企業や自
 治体との共同施設の建設など自助努力の必要性にも言及した。法人化後の国費
 による施設整備では、文科省内に専門家をまじえて設けられる第三者委員会が
 各大学の計画を評価したうえで優先順位をつける。【横井信洋】



[2003-07-16-19:55]