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法人化で名工大学長を信任 続投支持60%、異例の投票
共同通信ニュース速報
名古屋工業大(名古屋市昭和区)は十四日、国立大学法人法が成
立したことを受け、臨時教授会を開き、柳田博明学長(68)が進
める改革の是非を問う異例の信任投票を行った結果、柳田学長は教
官二百三十人の約60%の支持を得て続投することが決まった。
来年四月の法人化を前に、柳田学長は教官を学科所属から切り離
す組織再編に着手。これに対し学内で「改革が急すぎる」との反発
が強まり、学長が自ら教授会を招集、信任投票に臨んだ。
柳田学長は投開票後に会見し「法人化を進める設計者として信を
問いたかった。改革に強い支持が得られた」と勝利宣言。「教授会
では『学長が独裁者になるのでは』との声も聞かれたが、学内の意
見も聞きながら学長の強いリーダーシップを発揮したい」と述べた
。
教授会には投票権を持つ助教授以上の教官二百八十六人のうち二
百三十人が出席し、投開票の結果、支持が59%の百三十六票、不
支持は33%の七十八票。白票や無効票が計十六票あった。
柳田学長は東京大教授から二○○○年十一月に学長に就任。教官
組織を専門分野別に縦割りになった学科から、設計や製作などの四
領域に再編する改革を進めている。
柳田教授は投票前の所信表明で「強い支持が得られなかったら辞
任する」と宣言していた。
(了)
[2003-07-15-07:34]