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独行法反対首都圏ネットワーク


高橋千秋参議院議員(無所属、会派: 民主党・新緑風会)のウェブページより

http://www.chiaki.gr.jp/~chiaki/cgi-bin/hitokoto/

●国立大学

昨日の本会議で国立大学法人法案が通過しました。

「大学にも競争原理を入れて100年に1度の大改革」というのが文部科学省
の言い分ですが、中身はそれとは程遠い内容です。

これは国立大学を法人化して、自立させるというものですが、それとは逆に、
基本的な目標になる「中期目標」を文部科学大臣が定める、それも財務大臣と
事前に協議をした上で定める、ということになっています。 

これでは自立させるのではなくて、より文部科学省の統制を強めることになり
ます。

また、後の運営交付金を決める「国立大学法人の評価」を、文部科学省の中に
設置される評価委員会が行なうことになっています。

つまり、入り口も出口も文部科学省が握ることになり、今以上に文科省の影響
が強くなってしまいます。

実際にこの法律によって法人化されると、新たに理事、監事がたくさん生まれ
ることになり、その多くが文部科学省の天下りになると言われています。

まったく時代に逆行するし、こんなことで自由な学問ができるとはとても思え
ません。

この審議の最中、まだ法律が出来ていないのに、文科省が各大学に事細かい法
人化の準備をさせていることが明らかになりましたが、大臣はそれを否定し、
後でその事実が明らかになるなどで、何度も審議が中断するなど、ともかくも
文科省のためにこの法律を通すという姿勢でした。

来年には教育基本法の改正が言われていますが、誰のための教育なのか、省益
しか考えていない文科省に腹が立ちます。