独行法反対首都圏ネットワーク

熊本日日新聞』2003年7月10日付

国立大法人法成立に抗議の緊急声明　熊大教職員組合

　熊本大教職員組合（万羽晴夫委員長、約七百人）は九日、国立大を独立行政
法人に移行させる国立大学法人法の国会可決・成立に対して抗議する緊急声明
を同大で出した。

　声明では、「法人法は長年維持されてきた大学の自治と学問の自由を破壊し、
憲法と教育基本法の理念を根本から踏みにじる暴挙」と指摘。「法人化で導入
される業績主義と競争原理の徹底が大学の教育研究内容をゆがめ、学費の高騰
や大学の統合・再編によって国民の高等教育を受ける権利が著しく侵害される」
としている。

　続いて抗議集会を開き、集まった組合員ら約四十人に国会審議の経過や声明
内容を説明した。

　万羽委員長は「法人化に対抗するため、今後は組合の組織強化に努め、雇用
環境を守る運動を進めたい。大学の自治と学問の自由を守り、県民に評価され
る大学づくりに努力していく」と話している。