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独行法反対首都圏ネットワーク


民主党ニューストピックス 2003年7月9日付

【参院本会議】山根議員、国立大学法人法案に反対討論

 現在、国の機関と位置付けられている国立大学を法人化することを定める国
立大学法人法案が9日、参議院本会議で可決、成立した。民主党は、「国立大
学に対する官僚支配をこれまで以上に深め、『学問の自由』『大学の自治』を
根本から奪いかねない」法案だと批判し、反対した。

 反対討論に立った民主党・新緑風会の山根隆治議員は、個々の大学が目指す
べき中期目標を、文科相が財相と協議して定めるなど「言語道断で、これほど
大学の自治を攪乱する愚挙はない」と法案を厳しく批判。また、事後評価にも
文科省が深く関与することから、「新たな天下りの温床を生むのは明白」と指
摘した。参議院の委員会審議では、文科省が法案成立前から各大学に法人化へ
の準備をさせていたことも発覚、数度にわたり審議が紛糾し、遠山文科相が3
回陳謝するなどの経過をたどった。

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民主党ニューストピックス 2003年7月8日付

【参院文科委】国立大学法人法案の修正案を否決

 
 現在、国の機関として位置づけられている国立大学を法人化することを定め
た国立大学法人法案が8日、参議院文部科学委員会で与党の賛成多数により可
決された。民主党が提出した修正案は賛成少数で否決されたが、その主張の一
部を盛り込んだ23項目にわたる附帯決議が採択された。

 法案は、5月27日に同委員会で審議入り。民主党は、同法案で大学運営の
骨格となる中期目標を文科相が定め、各大学の作成する中期計画を文科相が認
可することとされている点などについて、「自律的な環境のもとで、個性豊か
な魅力ある国立大学を育てる」という提案趣旨とはほど遠く、従来以上に各国
立大学への関与を深めるものだと批判。同目標の作成主体を国立大学法人等に
改め、中期計画にかかる文科相の認可を届け出に改めるなどの修正案を提出し
ていた。

(写真は、委員会で反対討論をする山根隆治議員<左>、委員会採決後に文部
科学省内で「怒りの記者会見」を行う牧野聖修・党ネクスト文科相ら<右>)