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独行法反対首都圏ネットワーク

☆毎日「理系白書」重版  7・13アレゼール日本発足記念シンポジウム
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みなさま:林 衛です

 [reform:04787] でお知らせいたしました,毎日新聞連載
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/science/hakusyo/teigen/index.html
をまとめた単行本『理系白書』(講談社)の重版が決まったそうです.

20日に発売されて5日で重版がきまるというのはよいペースですね.
それだけ,この問題に注目が集まっていることを意味しています.

アマゾンドットコムでは二桁から三桁前半の上位にランクしています(発売前 の予約の段階から続いています).
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062117118/ref%3Dpd%5Fbxgy%5Ftext%5F1/249-1097960-9739514
23時56分に見たら48位,その後39位に(1時30分).

bk1を開いたら,『理系白書』がHPのトップにでていたので驚きました.
http://www.bk1.co.jp/
ジャンル別でベスト10に入っていますね.アマゾンとちがって先行予約があま りなかったのだとすれば,これからのびそうです.

もっともそれが書店店頭での売れ方にどれくらいつながるかが,まだわかりません.

1500円以上送料無料になるぎりぎりの,本体価格1500円というのも電子書店向 きなのかも.

『理系白書』そのものは,大学法人化法案に明確な賛成・反対の態度を示して いるわけではありませんが,じつにさまざまな問題があることを豊富な取材と データによって示しています.

その観点からみて,国会での議論はもっと徹底的にやる必要があり,強行採決 などもってのほかだということは,はっきりと指摘できそうです.国会議員や 文科省のみなさんにも,もちろんReformのみなさんにもおすすめです.


6日の毎日『理系白書』シンポはほぼ定員いっぱいの申し込みがありました が,翌週にはつぎのシンポがあるそうです.
(研究問題MLへの知り合いの投稿を転送させていただきます)


国立大学法人化問題への対応をめぐってこのメーリングリストでも議論が交わ
されましたが、大学をめぐる問題を混迷化させている原因の一つは、大学関係者が
国立大学/私立大学、専任教員/大学院生・ポスドクなどのかたちで何重にも
分断され、そのなかで、それらの分断を乗り越えたかたちで高等教育と研究の
将来をめぐるグローバルなビジョンが構想されることがない(そのための場が
存在していない)ことにあると考えています。本来、意思決定の場から排除されて
きた若手の人たちこそが、学問や研究の将来を担うはずであるにもかかわらず、
です。

今回、私たちはそのような場、プラットフォームを作り出すことを目指して、
『大学界改造要綱』を出版し、アレゼール日本(高等教育と研究の現在を考える
会)を発足させました。
分断を乗り越え、あらためて社会のなかでの大学の役割、市民社会との結びつき
を考えていくことが、いま必要とされていることだと思います。




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アレゼール日本発足記念シンポジウム
 「大学改革へのオルタナティブ:競争と分断を超えて」

日時:2003 年7 月13 日(日) 14:00-18:00
会場:東京大学先端科学技術研究センター4 号館2 階講堂
     (東京大学駒場リサーチキャンパス内)
     最寄り駅:小田急線東北沢駅より徒歩7 分
    会場へのアクセスについては、以下のページをご覧ください。
     http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/map/map-j.html
    ※教養学部のある駒場キャンパスとは違いますので、ご注意下さい。

*参加費、事前のお申し込みは不要です。

プログラム
 14:00-14:10 主催者挨拶
 14:10-14:40 岡山茂「90 年代以降の大学改革の国際的動向とアレゼール」
 14:40-15:10 櫻本陽一「批判的知をユニバーサル化するために」
 15:20-16:00 藤田英典「グローカル化時代の大学の使命」
 16:00-16:40 高橋哲哉「大学は誰に責任を負うのか」
 16:50-18:00 総合討論

開催趣旨
グローバル状況下、国際競争の激化のもとで、理念なき大学改革が進行しています。
そのなかで高等教育の社会的役割が切り捨てられようとしています。他方で、大学改革
の動きに対して大学の現場は分断され、混乱状況におかれ、学生や若手研究者らにしわ
寄せが及んでいます。このような状況に抗して改革へのオルタナティブを構想しなけれ
ばなりません。
高等教育の社会的役割をもう一度開かれたものとして再構築し、学問の批判的な価値と
高等教育の自律的な価値を再確認する必要があると私たちは考えます。
弱い立場におかれた人々も含めて、大学人が個別大学の改革を超えた運動を作り出して
いくことを目指して、私たちは『大学界改造要綱』を出版し、アレゼール日本(高等教
育と研究の現在を考える会/http://areserjp.org/)を発足させました。
皆様の本シンポジウムへのご参加をお待ちしています。

パネリスト紹介
 藤田英典氏・・・国際基督教大学。教育社会学。教育改革国民会議元委員。著書に
  『市民社会と教育』、『教育改革』など。
 高橋哲哉氏・・・東京大学。哲学。著書に『「心」と戦争』、『戦後責任論』など。
 岡山茂・・・早稲田大学。フランス文学。アレゼール日本事務局長。『大学界改造
   要綱』共著者。
 櫻本陽一・・・和光大学。社会学。アレゼール日本事務局。『大学界改造要綱』共
   著者。

なお、
 アレゼール日本(高等教育と大学の現在を考える会)編
 『大学界改造要綱』(藤原書店、2003 年4 月、3300 円+税)
については、
http://www.fujiwara-shoten.co.jp/book/book433.htm
をご覧ください。

本シンポジウムについてのお問い合わせは以下まで
 アレゼール日本(高等教育と研究の現在を考える会)事務局
  e-mail office@areserjp.org / Web Site http://areserjp.org/
  fax 03-3203-9816 / tel 03-5286-9723
  〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田大学政治経済学部岡山茂 研究室気付

※アレゼール日本の活動には以下の方々からご賛同頂いています(敬称略)
  池内了/池端次郎/岩崎稔/鵜飼哲/岡村達雄/小内透/折原浩/加藤晴久/
  國弘正雄/小出昭一郎/高橋哲哉/竹内洋/富永茂樹/中山茂/村上陽一郎

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林 衛(hayashi@udinet.com)

NPO法人理科カリキュラムを考える会理事
 http://www.sh.rim.or.jp/~science/
“ガリレオ・サイエンスシリーズ”(日本評論社)編集
 http://aserve.procen.net/nippyo/books/bookinfo.asp?No=2015
早稲田いのちのまちづくり実行委員会メンバー
 http://re-net.info/
NPO法人東京いのちのポータルサイト理事(記録・出版部会)
 http://www.tokyo-portal.info/
市民科学研究室/科学と社会を考える土曜講座レイチェル会員
 http://www.csij.org
富山大学教育学部非常勤講師(科学ジャーナリズム論)
東京大学教養学部非常勤講師(2002年度夏学期)
ユニバーサルデザイン総合研究所・科学の社会化研究室
 http://www.udinet.com