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<差替え文=29日23:00UPに一部ミスがありましたので差替えました。 30日7:20首都圏ネット事務局。> ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 遠山敦子文部科学大臣「お詫び」全文 (参議院文教科学委員会2003年6月26日審議より) 前回の委員会において櫻井委員から、昨年12月に文部科学省が未定稿の資料 を作成し、その中で、各大学に対し、中期目標(案)・中期計画(案)のほかに、 個別の学部・研究科・附置研究所の単位での固有のより具体的な事項を記載し た資料を文部科学省に提出するよう依頼している、とのご指摘がございました が、その資料については、すべての大学に提出を依頼しており、その点、「各 大学の判断」とした答弁は誤りがありますので、これを訂正し、お詫びいたし ます。 また、問題となったご指摘の昨年12月の資料そのものの作成経緯や性格等に ついて、ご説明申し上げます。 この資料は、昨年3月の調査検討会議の最終報告を踏まえ、同年4月以降、準 備作業の検討を開始した国立大学協会から、各大学で検討を要すると考えられ る事項のうち、各大学の自主的な準備作業の参考資料として、中期目標・中期 計画のイメージ的なものが必要であり、文部科学省として協力してほしい、と の要請を受け、作成したものでございます。 実際の作成のプロセスといたしましては、国立大学協会からの要請を受けま した後に、昨年11月に、国立大学協会の関係委員会に「検討素案(未定稿)」を 提出し、国立大学協会側の意見を伺い、その意見を踏まえて、さらに修正・簡 略化した資料を作成して、同年12月に「案(未定稿)」として、再度、国立大学 協会の関係委員会に提出したものでございます。その後、本資料は、同委員会 における会議資料の一つとして、国立大学協会から各大学に配布されたことか ら、今日に至るまで各大学における自主的な準備作業の参考のための資料とし て活用されているものと承知いたしております。 なお、資料では、中期目標・中期計画の記載内容について、ひとつは、原則 として全学的な視点からのものに限る、ふたつには、各大学の特性を踏まえ一 層の個性化を図る観点を考慮しつつ明確かつ簡潔に記載する、としており、こ の点は、これまでの国会審議における文部科学省の答弁と矛盾するものではな いと理解しております。 また、中期目標・中期計画のほかに、個別の学部等の単位での、固有のより 具体的な事項を記載したものについては、中期目標・中期計画に記載された内 容の背景等を理解するための参考情報として、提出を依頼したものでございま す。 この昨年12月の資料については、資料の性格やスケジュール等の面で、配慮 が必ずしも十分でなく、結果的に関係者に過度の負担を招いた、との指摘があ ることについては、誠に遺憾でございます。この点については、すみやかに資 料の正確な趣旨を大学に対して徹底することにいたします。 また、各大学においては、法案が国会で成立した場合に備えて様々な準備が 進められてきましたが、法案の国会提出以前の段階から文部科学省名義の資料 が示されたことにより、文部科学省による指示があったと受け止められて、法 律に基づく中期目標・中期計画そのものの作成が進められてきた、との指摘や、 その結果として、国会における審議の尊重という観点から問題だ、との指摘を 受けたことについては、誠に遺憾であり、深くお詫びをいたします。 今後、法案をお認めいただけたさいには、中期目標・中期計画の原案は、あ くまで法人である各大学が主体的に検討すべきものであるとの趣旨に留意しつ つ、法案に関する国会審議の状況を踏まえ、大学に対してあらためて必要な情 報や資料を適切に提供することといたします。 なお、平成16年度概算要求作業は、新制度への過渡期のために、中期目標・ 中期計画の策定作業とは直接関連しないものとして進められているところでご ざいます。 |