独行法反対首都圏ネットワーク |
共同通信ニュース速報 2003年6月26日 文科相が再三陳謝 16日ぶり再開の参院文教委 国立大を国の直轄から独立した法人にする国立大法人法案を審議 している参院文教科学委員会は二十六日、審議を十六日ぶりに再開 した。遠山敦子文科相が、空転のきっかけとなった今月十日の自ら の答弁を訂正、謝罪した。だが、その後の質疑で再び答弁を取り消 す事態となり、遠山氏は何度も頭を下げた。 今月十日、民主党の桜井充氏が、法人化後に各大学ごとに策定す る中期目標に関連し「文科省は学部学科や付属研究所ごとに、具体 的な業績などを提出するよう大学側に文書で求めており、大学は準 備作業で大変だ」と追及。遠山氏は「提出は各大学の判断」と答弁 したが、桜井氏は「納得できない」と質問を中断、審議が空転して いた。 与野党折衝で、遠山氏が答弁ミスを認めることで折り合いが付き 、遠山氏は「すべての大学に(文書の)提出を依頼していた。答弁 を訂正し、おわびする」と陳謝。大学側の準備作業についても「過 度の負担を招き遺憾」と述べた。 ところが再開後の質疑で桜井氏が「法人化で研究の自由が奪われ る」と指摘すると、遠山氏は「これまで十分議論し、そういうこと はないと再三お答えした」と強調。「(桜井氏は)途中から、突然 委員になったので…(知らないのではないか)」とも指摘した。 これに対して大野つや子同委員長が「不穏当な発言があった」と 注意。遠山氏は「取り消させていただく」と再び陳謝せざるを得な かった。 (了) [2003-06-26-18:10] |