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「南東北の教員養成担う」 宮教大が中期目標・計画案 

河北新報ニュース 2003年6月25日

「南東北の教員養成担う」 宮教大が中期目標・計画案

 宮城教育大(仙台市青葉区)が来年4月に独立行政法人に移行した際の運営、研究の基本方針を示した「中期目標・中期計画」案が24日、明らかになった。懸案の山形大、福島大との教員養成学部の再編統合では「国の懇談会の報告書に示された教員養成担当大学を目指す」として、宮教大が担当校になり、南東北3県の教員養成を担う姿勢を明確に打ち出している。

 国会で審議中の国立大学法人法案は、大学が2004年度から6年間の目標・計画を国に提出。移行後に評価を受けるとしている。山形、福島大との協議は現在、山形県の反発などで中断しているが、中期計画案は統合を前提に作成した。
 案によると教官の研究業績評価、講義・教育に関する評価、地域への貢献を「三位一体」と位置付けた。特に自己点検・評価、学生による授業評価システムの改善を念頭に、検討組織を新設する。個人レベルの反省で終わっている現行の方式を、授業改善につながるようシステム化する。

 宮城県教委、仙台市教委との連携も柱の一つ。教官の出前授業や共同研究、支援事業などを一層推し進める。
 付属小、中学など付属4校は存続させる。各校個別に実施している研究を共同化し、市教委とも連携して教育課題に当たる。

 運営体制では、学長がリーダーシップを発揮できる体制構築をうたった。教員採用試験の合格率など数値目標は書き込まなかった。
 中期計画案は法案成立後、8月までに文部科学省に提出され、修正を経て来年2月に認可を受ける見込み。横須賀薫学長は「地域との連携に生きる道を見いだす。付属4校との共同研究にも力を入れる」と表明。統合問題では「3大学連絡会議は存在している。ある状況が来たら動きたい」と話している。

2003年06月24日火曜日