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asahi.com 2003年6月25日付 ロースクール生に専用ローン 司法試験3回失敗で即回収 第一勧業信用組合(東京都新宿区)は25日、法科大学院生の専用ローンを 開発したと発表した。まず駒沢大学と提携し、数校から問い合わせを受けてい るという。学生本人に従来の教育ローンよりも低い金利で融資し、保証人がい ない場合でも貸し付けるのが特徴だ。新司法試験に合格後は金利をさらに軽減 する。ただし、試験に3回失敗して進路を変更した場合は、「ただちに返済し てもらう」約定がついている。 期間は10年以内。融資金額は「学費等専用型」で600万円以下(年利4 %、合格後3%)、「生活費対応型」で1300万円以下(年利3.5〜9%、 合格後2.5〜5%)。 第一勧業信組は、新司法試験の初年度の合格率は5割程度と予測。法科大学 院修了者が受験回数制限の「5年で3回」以内に合格する率を65〜90%程 度とみて試算し、デフォルト(貸し倒れ)リスクからみても問題ないと判断し たという。 3回失敗して受験資格を失った場合は、「即回収」。「法科大学院の学生に は自立性と自己責任が求められる」(同信組)からだが、強制的な回収はしな い方針だ。 少人数教育を行う法科大学院は私立の場合、学費が年間200万円前後かか る見通しだが、学生への公的な財政支援の仕組みは固まっていない。 同信組は、「志望者が進路を決めるのは今の時期」と、公表に踏み切った。 「合格まで、学生と相談しながら条件を変えていく対話型のローン。ここまで 手がかかるものには、都市銀行は参入しにくいのではないか」とみている。 |