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文科省の規制強化を懸念 「予算増を」との声も 国立大法人 
 .共同通信ニュース速報 03/06/19
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文科省の規制強化を懸念 「予算増を」との声も 国立大法人


共同通信ニュース速報

 国立大の独立性を高めることをうたった法人化だが、学長アンケ
ートでは逆に国の規制強化を心配する声が多かった。高等教育予算
の増額を求める声も目立った。
 お茶の水女子大は「中期計画などの評価を通じて文科省の見えざ
る介入が強化されることへの懸念がある」と指摘、小樽商大も「自
主性を高めるという法案の趣旨がどこまで生かされるか不安」と答
えた。
 大阪大も「文科省の規制緩和が実現できなければ、財政縮減を主
眼とする行政改革の一部になってしまう」とし、懸念が広がってい
る。
 「(法人化の仕組みは)基礎科学や人文系には厳しい」(徳島大
)、「地域に貢献している地方大の活動を十分に評価すべきだ」(
福井大)と、置き去りにされる部分が出ることへの不安も。
 「改革の好機」ととらえる意見としては、広島大の「経営の発想
が生まれ、学長の果たすべき役割が重要になるのでやりがいがある
」、一橋大の「大学人の意識が変わり、教育サービスが向上する」
が代表的だった。
 高等教育予算は現在、国内総生産(GDP)の0・5%だが「増
額を」(熊本大)、「科学技術創造立国を標ぼうする以上、欧米並
みに1%は投資すべきだ」(鳥取大)との声も多かった。
(了)
[2003-06-19-16:45]