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文科省の規制強化を懸念 「予算増を」との声も 国立大法人 共同通信ニュース速報 国立大の独立性を高めることをうたった法人化だが、学長アンケ ートでは逆に国の規制強化を心配する声が多かった。高等教育予算 の増額を求める声も目立った。 お茶の水女子大は「中期計画などの評価を通じて文科省の見えざ る介入が強化されることへの懸念がある」と指摘、小樽商大も「自 主性を高めるという法案の趣旨がどこまで生かされるか不安」と答 えた。 大阪大も「文科省の規制緩和が実現できなければ、財政縮減を主 眼とする行政改革の一部になってしまう」とし、懸念が広がってい る。 「(法人化の仕組みは)基礎科学や人文系には厳しい」(徳島大 )、「地域に貢献している地方大の活動を十分に評価すべきだ」( 福井大)と、置き去りにされる部分が出ることへの不安も。 「改革の好機」ととらえる意見としては、広島大の「経営の発想 が生まれ、学長の果たすべき役割が重要になるのでやりがいがある 」、一橋大の「大学人の意識が変わり、教育サービスが向上する」 が代表的だった。 高等教育予算は現在、国内総生産(GDP)の0・5%だが「増 額を」(熊本大)、「科学技術創造立国を標ぼうする以上、欧米並 みに1%は投資すべきだ」(鳥取大)との声も多かった。 (了) [2003-06-19-16:45] |