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独行法反対首都圏ネットワーク

6/12 茨城県の主婦から意見広告の会へ寄せられた意見 
 .国公立大学通信6・13  より引用転載
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「読売新聞の意見広告を見て、大変驚きました。法案には絶対反対です。  私は1主婦として現在小学4年と1年の子供を育てています。進学塾も私立の 中学もない田舎の子供たちにとって、これ以上教育を受ける権利を奪わないで 下さい。 現在でさえゆとり教育の名のもと、教育内容の3割削減を強行して いる文部科学省の考えにはついて行けません。  もっと子供たちの声を聞いてください。実際の子供たちはもっと学びたがっ ています。大人の勝手な解釈で子供たちの学びの場を奪わないで下さい。先日、 我が家の小1の娘が「ねえ、お母さん、このまま小学校で勉強してて、大学に 行けるの?」と、聞いてきました。どうしてと聞くと、「だって簡単すぎるん だけど、お医者さんになれる?」「塾に言ってないと無理だよね」と・・・。 自分の夢が学校の勉強だけでかなうのかと、小1にして、子供心にも思ったよ うです。小4の息子は往復3時間もかけて首都圏提携塾に通っています。やはり 彼にも夢があり夢の実現のためには小学校の勉強だけでは無理と考えているよ うです。塾に通い始めた頃、自分の学校では教えてくれない内容が塾ではおし えてくれるから楽しいし、おもしろいと。また、どうして自分の学校では教え てくれない内容がこんなにも多いのかと。いつも不思議そうに言っていました。 自分の学びたい学問を教えてくれる大学に入ること。それは産業として国益に はつながらないかもしれませんが国立大学で自分の興味のある分野を突き詰め ること。そんな子供たちの夢をつぶさないで下さい。他の子供たちの中にも、 同じようなことを言っている子が大勢います。公立の小・中・高から学ぶべき ことを奪って今度は国立大学からも奪おうとしているのではないでしょうか?  もし、大学が国によって法人化されたならば、国益を最優先する学問のみに お金が使われ、中期・長期計画というような枠の中では、国益になるかどうか わからない学問に興味を持った子供たちはきりすてられてしまうのでしょうか? 企業のように利益を追求する団体の中においては、最優先事項だと思いますが、 学問において、この論理をあてはめるのは、絶対危険です。もし、学びたい学 問によって、学ぶ為にかかる学費が高額になれば 学ぶこと自体をあきらめな ければなりません。子供たちの未来にとって、こんな残酷なことはありません。 日本の未来にとってもマイナスであると思われます。また、私たちが収めてい る税金をなぜ、天下り文部官僚の理事・幹事職の給与にあてなければならない のか。現在その職種がなくても国立大学の運営にはなんら支障がないのですか ら、その分の予算を研究費・開発費に回してあげたほうがよほど子供たちのた めになると考えます。  私たちのような地方に住んでいる小市民が国に対して意見を言えることなん てないと思っていました。声にならない声がたくさんあることと思います。今 回の意見広告を見るまでは国会でこんなことが審議されているなんて知る由も なく・・・。知らなかったというのは、おそろしいことです。意見広告を出し ていただき有難う御座いました。影ながら支援致します。どうぞ、法案反対に ご尽力下さいますようお願い致します。」