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NIKKEI NET 2003年6月12日付 名大、医学部の診療・研究を分離 名古屋大学は来春をめどに医学部の診療部門と研究部門を分離、付属病院の独 立性を高める組織改革に乗り出す。付属病院の予算執行権や人事権を学部長か ら病院長に移管する方向で調整する。来春の独立行政法人化で迫られる大学病 院の“自立”に向けた先駆けとなる改革で、国公立大学が医学部の「診療」と 「研究」を分けるのは全国で初めて。 組織改革と並行して、患者が医師を選びやすいよう所属医師の医療成績をホー ムページで公開することも検討する。名大の病院改革は付属病院を抱える他の 国公立大学に影響を与えそうだ。 改革の基本的な考え方は、大学病院の医学部付属という位置付けの見直し。医 療現場で患者の診療にあたる「臨床系」と、研究活動に従事する「基礎系」を 分離することで、付属病院の「片手間診察」を一掃し、所属医師が診療に専念 できる環境をつくる。 (07:00) |