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独行法反対首都圏ネットワーク

☆名古屋大学/労働安全衛生における実験施設等の状況
 
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小林@名大です。

先週、名古屋大学の整備委員会委員長(副総長)から各部局の長宛に、「労働 安全衛生における実験施設等の状況」を調査し、6月5日 までに提出するよ う依頼文書が出され、本日、その説明会がありました。

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名大企第  72 号
平成15年5月29日

 各 部 局 の 長   殿

               整備委員会委員長 
                      佐 々 木 雄 太

労働安全衛生における実験施設等の状況について(依頼)

 平成14年11月1日付け名大企第117号「実験施設等における安全管理 状況の確認について」の調査依頼を実施し,本学の現状をまとめ,また環境・ 安全・エネルギー連絡会議の下,労働安全衛生作業部会からも,昨年末から各 建物をコンサルタントに調査依頼して,労働安全衛生診断を行い現状把握を行 ってきました。
 その結果,事項によっては早急に対応すべき事項もあり,改善費用を算出す ると膨大な予算措置を必要とする結果となりました。これら指摘事項を解消す る上でも,実態を正確に把握し,真に必要なもの,又は使用されている実験機 器,設備等により講習会受講・免許取得・各種届出等必要なものの確認等,平 成16年4月を見据え,対応する必要があります。
 ついては,別紙調査票を配布しますので,本調査にご協力頂くようよろしく お願いします。
 なお,本調査に関する説明会について,下記のとおり開催しますので,各部 局の安全委員会等の委員長を始め,各講座等の責任者の出席について,特段の ご配慮をされますようよろしくお願いします。



  1 調書提出期限 : 平成15年6月5日(木)
  2 調書提出先  : 施設部企画課総務掛
  3 説明会開催日 : 平成15年6月2日(月)
              13時30分〜14時30分
  4 説明会会場  : 工学部4号館大会議室

  本件に関する問い合わせ先 (引用時、省略)
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出席者の個人的なメモと感想です。

説明会では、副総長の挨拶、設備課・人事課からの説明のあと、質疑応答があ りました。

実際には学生が危険な業務に従事しているが、学生の人数は含めるのか、との 質問に、労働環境に関わることであり、学生の数は含めなくてよい、と答えま した。

「来年4月からの法人化に伴い、人事院規則に代わり労働安全衛生法が適用さ れる」との説明のように、国会審議中の法案を決まったことのように言うのは 三権分立に反する、との抗議に、事務官は謝りました。

名古屋大学の実態(「改善費用を算出すると膨大な予算措置を必要とする結 果」など)を、明日の松尾総長の国会での発言に反映してほしい、との要望に たいし、総長には伝える、と答えました。

この調査の結果、改善のためには経費が必要となったら予算措置されるのか、 との質問には、それはここでは答えられない。上の人が考えている。との答え でした。


昨年来調査し、上記のように「事項によっては早急に対応すべき事項もあり, 改善費用を算出すると膨大な予算措置を必要とする結果」が得られているの に、さらに緊急に調査するのは、実態が正確に把握されていないことの告白で あり、また「これら指摘事項を解消する」ために「真に必要なもの」を選別 し、それ以外の使用を抑制することが本意かと思われます。

これが、名古屋大学の現状の一端です。
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 小林邦彦 名大・医・保健・理 kobayasi@met.nagoya-u.ac.jp
  http://www.met.nagoya-u.ac.jp/KOBAYASHI/index.html
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