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独行法反対首都圏ネットワーク

☆金沢大のロースクール設置申請を協議 
 .2003年6月18日 asahicom MYTOWN石川 
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2003年6月18日 asahicom MYTOWN石川

金沢大のロースクール設置申請を協議


 法科大学院(ロースクール)の来年度開校を目指す金沢大(林勇二郎学長)は16日、設置認可の申請に向けた最終の調整を続けた。一時は断念する見通しともなったが、教育課程の見直しをはかったうえ、17日午後の法学部の臨時教授会で今月末の期限までに申請するか、来年以降に持ち越すかを協議する。最終的には林学長が18日以降に結論を出す予定という。

 同大が想定している法科大学院は、3年制で1学年の定員は60人。2年前から北陸3県の弁護士会と協議を繰り返して講師の派遣を依頼したり、今月3日には法学部生に概要を説明したりするなど、申請に向けた準備を進めてきた。

 法学部関係者によると、12日ごろ、大学幹部の間で「申請断念」の方針が急浮上したという。現行の司法試験で金沢大出身の合格者は毎年、2、3人程度だが、法科大学院には卒業生の7、8割を新たな司法
試験に合格させる教育水準が求められている。しかし、これまでの実績から「現状では水準の達成は困難」とみられ、合格率が低くなれば国立大としての責任を果たせないとの判断があったとみられる。

 こうした学内の意見を受け、法学部では中島史雄学部長を中心に法科大学院の教官の増員を模索するなど、16日まで事態の打開に向け急きょ教育課程の見直しを進めた。

 来年の設置を目指していた国立大では、準備不足などを理由に山口大、岩手大、静岡大がすでに見送りを表明している。

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 県内では私学の北陸大が医薬系に強い法曹の育成を目指し、3年制(一部2年制)1学年60人で今月下旬に申請する予定だ。