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独行法反対首都圏ネットワーク

☆新聞投書活動報告
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reform の皆様

文部科学委員会,残念です.

本日の北海道新聞の「読者の声」欄に掲載された新聞投書活動の報告です.も
しかしたら,憂慮の表明だけで,具体的な提案も何もないこのような結び方は
「逃げている」と批判されるものかも知れません.でも,大学外の多くの人々
に対して,何事か良からぬことが起っているということを知らせるための手段
として「400字」の投書活動は,私に出来る数少い手段の一つです.

(以下は投書原稿です.掲載時には.多少修正されています.)

国民を黙らせる改革案には不満
(投稿時のタイトル「立場が人を黙らせてしまう国」)

 母の日.実家に電話して安否を尋ねたついでに国立大学法人法案反対活動の報
告をした.母親は,あまり無理をするなという.国の決めたことに逆らっても何
も得は無い,というのが70年近くを生きて来た年寄りの知恵だ.田舎で細々商
売で生計を立てて来た人にとっては,お上に文句をつけることなど無駄以外の何
物でもないらしい.
 考えてみれば,日本は立場が人を黙らせてしまう国のようだ.別に母が特別な
わけでもなんでもない.大学の教授や学部長,学長になるほどの人も,個人的に
は国立大学法人法案にはいろんな問題を感じていても,それぞれの立場で得失を
考えた瞬間,金縛りにあって沈黙してしまう.納得してしまうためには,「仕方
がない」という万能の呪文もある.
 はたしてこれは民族に染着いた性分か,それとも教育のなせる業か.有事法制,
国立大学法人化,さらには教育基本法改悪.国民を沈黙させるための改革は進む.
なんとかならないものか.

 渡邉信久
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 060-0810 札幌市北区北10条西8丁目
 北海道大学 大学院理学研究科 生物科学専攻 生体高分子解析学講座
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