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産総研理事長インタビュー ←こちらをクリック 首都圏ネット事務局です。投稿文です。 週刊の科学新聞の2003年2月28日号に国立大学の独立行政法人化と関連して 産総研の吉川理事長のインタビューが掲載されています.新聞からのスキャナー画像 ですが,参考までに送ります. 中身を一言でいうと産総研の組織は大学の一歩先をいくものであり,60以上の研究 ユニットの中についてはユニット長に任せ,理事長は口を出さない.その変わり,予 算や採用などの査定は理事長が行い,また,産総研運営の全体方針には,ユニット長 の口は出させないということです.この結果,中間管理層がなくなり,効率のよい組 織になったと自我自賛しています. 理事長の口から,これほどはっきりと産総研の組織原理が述べられたことはありま せん.実際の運営が吉川氏の言うように中間管理層がおらずに,すべてトップで決ま って行くのであれば,まだ責任がはっきりしています.我々が問題にしているのは, 理事長の発言とは異なり,実際は企画本部をはじめとして官僚出身や研究者出身の中 間管理層が大量にいて,結局意志決定機構や機関がよくわからないことにあるのです .その中で,細分化された競争の中に研究者が巻き込まれて結局組織維持が自己目的 化しかねないのが現状だと思います.吉川氏の現状認識に大きな疑問を持たざるをえ ません. いずれにしても,このインタビューにあるような組織原理で大学が運営されれば, 学問の多様な発展はのぞむべくもありません. |