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☆教員の能力給も検討 法人化で東北大が中期目標・計画案骨子
 . 『河北新報』2003年5月20日付
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『河北新報』2003年5月20日付

教員の能力給も検討 法人化で東北大が中期目標・計画案骨子


 東北大が独立行政法人に移行した際の運営の基本方針や目標、実現方策など
を盛り込んだ「中期目標・中期計画」案の骨子が20日、明らかになった。研
究面で学長枠の予算を設け、重点分野への戦略的な人員配置を可能にする。研
究者を登用する際は男女共同参画の実現を図ることとし、人事・給与面も見直
して、教職員の年俸制、能力給導入も検討する。関係機関などとの協議を経て、
年内に正式決定するとみられる。

 関係者によると、骨子は(1)教育(2)研究(3)業務運営(4)財務
(5)社会的責任―などについて、法人化が予定されている2004年度から
09年度までの6年間の目標と計画をまとめている。20日の評議会で承認さ
れた。具体的な数値目標などは明示されなかった。

 基本目標には、伝統を踏まえて総合大学として「指導的人材の育成」を図り、
「研究第一主義」を踏襲しながら、より「開かれた大学」づくりを掲げた。

 21世紀COE(中核研究拠点)プログラムや高度基礎研究などの重点化も
進める。付属病院については、医薬など最先端の研究を効率的に臨床に反映さ
せるため、高度先進医療センターの新設を盛り込んだ。

 人事・給与面では、教職員の年俸制や任期制、能力給の導入にも言及。手当
の見直しなどを検討する。

 財務改善の一環として、大学の持つ独自の計測技術などを集約化し、外部に
提供することで収入を得る方策などが示された一方、学生の授業料などは「適
正金額の設定」とされた。

 中期計画と中期目標は現在、国会で審議中の国立大学法人法案などに沿う形
で検討を進めてきた。今後は学内の部局単位で同様の作業を進め、法案成立後
に文部科学省などと協議。最終的には文科相に提出し、認可を受ける。