独行法反対首都圏ネットワーク |
he-forum および 横浜市大関係者 各位 4/17/03 山形大学理学部 品川敦紀 横浜市大に関する在り方懇で、以下のような内容があります。しかしながら、以下の内容 では、明らかに大学教員任期制法に違反します。 すなわち、大学教員に任期をつけられるのは、その第4条において以下のように規定して います。 一 先端的、学際的又は総合的な教育研究であることその他の当該教育研究組織で行わ れる教育研究の分野又は方法の特性にかんがみ、多様な人材の確保が特に求められる教育 研究組織の職に就けるとき。 二 助手の職で自ら研究目標を定めて研究を行うことをその職務の主たる内容とするも のに就けるとき。 三 大学が定め又は参画する特定の計画に基づき期間を定めて教育研究を行う職に就け るとき。 大半の教員に任期をつけるというのは、当然第一項を適用するしかありませんが、教育中 心のリベラルアーツでは、どう言い張っても、先端的、学際的または総合的な教育研究分 野と強弁することは出来ません。もし、そのようなことがまかり通れば、事実上全国全て の大学で適用されることになりますが、それは、任期制法審議当時の文部省高等教育局長 の(全大学での導入などは想定してない旨の)答弁にも反することです。 >5.「任期制教員による、教育中心のリベラルアーツ・カレッジ化」したらど >うなるか > 答申は、教員の大半を任期制にし、教養教育中心の単科大学(リベラルアー >ツ・カレッジ)に変更することを提言しています。しかし、@大半の教員に任 >期制を導入し、しかも研究費がないという条件では、優秀な人材は集まりませ >ん。A情報化・知識創造型社会を迎え科学技術の進歩がますます激しくなる中 >で、知識の陳腐化のスピードは速まっています。もし教員が研究を停止した場 >合は、最先端の研究水準から取り残され、時代遅れの知識に基づく教育しかで >きなくなります。B研究を行わなくなれば、それだけで市大は優秀な学生を集 >めることが困難になるでしょう。Cリベラルアーツ(教養教育)を重視するこ >とは大切ですが、大学がそれに特化したリベラルアーツ・カレッジになること >が市場のニーズに合っているかは別問題です。アメリカでは全学生中のリベラ >ルアーツ・カレッジ生の比率は大幅に低下し(1955年26%→87年4.7%)、多 >くの学生が専攻数の多いより大きな大学を選ぶようになっています。答申の改 >革案は、現実の市場のニーズにも逆行し、教員と教育水準の低下、学生募集の >困難という結果をもたらし、市大経営を大変困難にする可能性があります。 508171 |