独行法反対首都圏ネットワーク |
Reform のみなさま ある学会に対して,学会定款「会員は評議員会に対し, 本会に対する希望を申 し出て, その審議を求めることができる.」に基づき,「日本の科学の健全な 発展を阻害する国立大学法人法案の見直しを求める」という評議員会声明案 (文案は省略します)の審議,採択,公表を求めてみました. 評議員会において,一端審議事項として取り上げられましたが,意見交換の後, 議題として継続するかどうかの無記名投票による採決があり,賛成 6,反対 17,保留 2 で否決されました. 意見交換の際の主な反対意見は以下のようなものでした. ・学会には国立大学の会員のみではなく,民間の会員も居る.提案のような事 柄は学会が係わることではない. ・国立大学が大して反対していないのに,民間団体の学会が先頭を切ってやる ようなことではない. ・反対活動は,個人でやるべきであり,そもそもこういうことを学会に持って 来る神経が分らない. ・定款があるとはいえ,何でも取り上げるべきでない.例えば戦争反対声明案 などが来たらどうするのか. ・自分は大学では責任ある立場で法人化の対応を一所懸命やっている.そうい う自分が居る委員会でこういう声明をどうこうするようなことはあり得ない. ・既に国会で審議が初まった.時期を逸っしている. ・これまで学会で議論して来たわけでない.声明の中身の重さを考えれば,今 日の評議員会の時間で議論出来るようなことではない. ・学会にとって,反対声明を出すようなことはプラスになるとは思えない.む しろマイナスだと思う. もちろん私自身少しは反論しましたし,日本の科学の健全な発展を意識した声 明は学会の主旨に合わないことは無い,という応援意見も 1件のみありました. このようなネガティブな情報を流すことの意味もちょっと考えましたが,散会 後,会長と個人的に話した際に「他の学会でもやっていたら違うのかも知れな い」という主旨のことをおっしゃっていましたので,Reform の皆さんの参加 されている他の学会等での可能性もあるかもと思い,一応報告いたします.私 自身も定款にもっと早く気が付き,もっと早く仕掛けてみれば良かったと反省 しています. なお,「デメリット」発言がありましたので,この報告では学会名は伏せるこ とにしました.もしも後日責任を追及されても,私にはとうてい責任の取りよ うが無いので,すみません.(その上で,さらに,上記の反対意見の内容は, 私のメモによるものであり,文責は私に帰されるものです.) # 評議員会での議論は,ほぼ予想通りだったような気もします.でも,評議員 # の諸先生方の普段の立派な研究活動を知る私としては,もしかしたら,と少 # しは期待していたようにも思います. 渡邉信久 -------- 060-0810 札幌市北区北10条西8丁目 北海道大学 大学院理学研究科 生物科学専攻 生体高分子解析学講座 Email: nobuhisa@sci.hokudai.ac.jp 電話(FAX兼用): 011 706 3433 URL: http://castor.sci.hokudai.ac.jp/watanabe/ |