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『日本工業新聞』2003年3月25日付
トーマツが大学発ＶＢ対象とした起業支援チームを新設
監査法人トーマツ(東京都港区)は、4月に「産官学連携プロジェクトチーム」
を新設し、大学発ベンチャー企業(ＶＢ)を対象にした起業支援体制を構築する。
トーマツは、来年4月の国立大学の独立法人化を控え、教員の研究成果をもと
にした大学発ＶＢの設立の動きが加速するとみて、起業支援を本格展開するこ
とを決めた。
トーマツには産学官連携に関連する部署として、社内に開発、パブリックセ
クター、知的財産、ライフサイエンスの4グループと、創業期のベンチャー企
業への各種起業支援を手がける関連会社、トーマツベンチャーサポート(東京
都千代田区)がある。
大学教員のほとんどは、法務や財務、知的財産などベンチャーの立ち上げに
関する知識や、商法などに精通していないことから、産学官連携プロジェクト
チームを立ち上げ、サポートする。
プロジェクトチームには各部署から合わせて30人が参加。札幌や大阪、福岡
などの地方事務所と共同で、各地のＴＬＯ(技術移転機関)を通じ、地域の産業
クラスター、産学連携プロジェクトによって誕生する大学発ＶＢに対して、経
営管理体制や株式上場に関する相談業務を中心とした各種起業支援、ベンチャー
キャピタル(ＶＣ)や金融機関への橋渡しなどを行う。
トーマツは昨年株式公開を果たしたアンジェスＭＧ、トランスジェニックの
大学発ＶＢ2社の会計監査を担当している。 |