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東京大学 18年度から新入生対象に補修授業
NHKニュース速報
東京大学は新年度から実施される高校の新しい学習指導要領では十分な学力が
身につかないと批判して、平成十八年度から新入生全員を対象に知識を補うた
めの授業を行うことを決めました。
これはきょう東京大学が記者会見で明らかにしたものです。
それによりますと、新年度から実施される高校の新しい学習指導要領では学習
の範囲が狭まり知識の量が不足して、大学に入学できても講義を理解できない
恐れがあるとしています。
このため東京大学はこの春、入学して新しい学習指導要領で学ぶ高校生が大学
に進む平成十八年度から新入生全員を対象に知識を補うための授業を行うこと
を決めました。
これについて、東京大学の小間篤(コマアツシ)副学長は「難しいところを削
減してしまった新しい学習指導要領に対する大学側の不満は大きく、特に理系
の教官は危機的な意識を持っている」と話しています。
高校での新しい学習指導要領の実施を前に東京大学は、学習指導要領を超える
内容を入学試験に出題することも一時検討しましたが、最終的には断念したも
ので、大学が学習指導要領を批判し、入学後の学力向上対策を打ち出すのは初
めてです。
東京大学は、さらに早ければ平成十九年度の大学入試センター試験から理科を
三科目受験させる方向で検討を進めています。
[2003-03-25-19:13]
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