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☆「開放型」めぐり議論へ−教育学部問題 
 .『山形新聞』2003年3月4日付 
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『山形新聞』2003年3月4日付

「開放型」めぐり議論へ−教育学部問題


 南東北3大学の再編協議に伴う教育学部の存続問題で、山形大(仙道富士郎
学長)は3日、半年以上中断している「山形県の教員養成に関する懇談会」を7
日、山形市内で開くと発表した。大学本部で浮上した「開放型の教員養成」を
めぐり、どのような意見が交わされるか注目が集まる。

 山形大は現在の教育学部を発展的に新学部に移行させ、希望する学生だけが
教員になる開放型の教員養成システム導入を模索。一方、昨年末に大学から開
放型の打診を受けた高橋和雄知事は、従来通り教育学部の存続を強く求めてお
り、大学と県双方が歩み寄るかどうかが最大の焦点となる。

 これまで沈黙を守っていた教育学部は2月27日の教授会で、大学院をパワー
アップさせる新たな学部再生策を打ち出した。学部(4年間)と修士課程(2年
間)の密接な連携を前面に、6年間の一貫教育導入を提案している県との接点
を探るとみられる。

 高橋知事はこの日の県議会本会議で、野村研三議員(自民)の一般質問に答
え「(大学が提示する)内容がはっきりしないが、県が提案した内容とはだい
ぶ違うような危険性がある。これまでと変わらず、教育学部の教員養成課程を
引き続き存続してもらうよう要望していきたい」と強調、あらためて学部存続
への強い決意を口にした。

 さらに「いまだに大学の対応策がはっきりしない。1回の話し合いで済むと
は思っていない。何度か意見交換が必要で、相当の時間を要すると思う」と述
べ、根気強く大学との話し合いを続ける考えを示した。

 三者懇談会の開催は昨年8月27日以来で、約半年ぶり。

 山形大から仙道学長と沼沢誠、鬼武一夫両副学長らが出席し、高橋知事、吉
村和夫山形市長ら県、山形市の幹部と教育学部問題を話し合う。