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☆岩手大教育学部の存続運動を確認 
 『岩手日報』2003年2月23日付. 
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『岩手日報』2003年2月23日付

岩手大教育学部の存続運動を確認


 岩手の教育と岩手大学教育学部の関(かか)わりを考える会(会長・佐々木
俊夫県議)は22日、盛岡市上田の岩手大教育学部で活動報告会を開いた。昨
年6月に設立し、県内の教育関係者やPTA、同窓会が中心となって教育学部
の存続を訴えた同会。活動が間接的に教員養成機能の存続につながった成果や、
今後も学部機能の強化のために支援を継続することを確認した。

 会員ら約80人が出席。同会副会長の中村順良岩手大教育学部同窓会長のあ
いさつに続き、県内4カ所のシンポジウム・懇談会の開催や署名、募金などの
活動を報告。

 構成団体の岩手大教育学部同窓会は「シンポジウムの開催により、これまで
なかった支部が2カ所増えるなど活動が広がった」、付属校園PTA連合会は
「われわれは学部と一体であり、今後も存続運動に積極的に取り組んでいきた
い」と報告した。

 同会はシンポジウムや懇談会で出された意見を集約し、大学に提言を予定し
ている。報告会では▽大学教官の評価方法の改革▽人間性、専門性の両面指導
▽地域、行政、教育機関との連携▽教育実践総合センターの拡充―などにより
「魅力ある教育学部を」との提言案を示した。

 今後の活動としては(1)これまでの活動を当面継続(2)県の教育の在り方につ
いて地域意見を集約(3)県に集約した意見を伝える活動―が出され、「学部機
能強化のために会として一層の支援をする」とした。

 出席者からは「法人化は効率がよくないものは削減されるなど大学を破壊す
る可能性がある。法人化の是非に関する研究も会として取り組んでほしい」な
どの意見が出た。

 望月善次教育学部長は「やるべきことをやらなければ次はないという意識で
教官、学生の力量アップなど学部の底上げに取り組んでいきたい」と決意を述
べた。