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大学改革は文化の破壊 小田実さんら12人が声明
共同通信ニュース速報
今の大学改革は学問・文化の土台を破壊する―。国立大法人化な
ど政府の大学改革に反対する研究者らが二十八日、東京都内で記者
会見し、通常国会で予定されている国立大学法人法案の提出を取り
やめることなどを求める声明を発表する。
声明を出したのは、天文学者の池内了名古屋大教授、作家の井上
ひさしさん、小田実さん、哲学者の鶴見俊輔さんら計十二人。
「呼び掛け」と題した声明はまず、文部科学省が研究分野別に三
十校を選んで厚遇する「トップ30大学構想」について、学問や文
化の発展をいびつにする制度だと指摘した。
また国立大法人化後、各大学の作る「中期目標・計画」に国の承
認が必要になることについては、「学問の自由と大学の自治を無視
し、大学を政治の意のままに使おうとするものだ」と批判。
さらに昨年の学校教育法改定によって、私立大や公立大にも国の
認証が義務付けられ、認証が受けられないと廃校措置もあり得る状
況になったことに危ぐを表明した。
声明は政府に対し、国立大学法人法案の提出を取りやめるよう求
めるとともに、憲法が定める「学問の自由」と教育基本法が定める
「教育への不当な支配からの自由」を保障するよう訴えた。
(了)
[2003-01-28-08:04]
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