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独行法反対首都圏ネットワーク

☆山形大のシンポジウム、地域連携策を探る
 .1/24山形新聞ニュース
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2003年1月24日 金曜日
山形大のシンポジウム、地域連携策を探る

 独立行政法人化を間近に控え、山形大(仙道富士郎学長)は23日、シンポジウム「おら
ほと大学なじょすっべ」を山形市のホテルメトロポリタン山形で開き、これからの地域連
携の在り方を探った。学内外の参加者は、大学が住民と問題意識を共有し、地域発展に貢
献していくことの重要性を再認識した。

 閉鎖的な印象が強く、「象牙の塔」「顔が見えない」と批判されることが多い国立大。
来春に予定される法人化に伴い、地域に立脚した大学に生まれ変わる第一歩として、学内
の地域連携推進協議会(議長・鬼武一夫副学長)が主催した。

 参加者からは「大学と地域の間には大きなギャップがある。地域で活躍する人を供給す
るという視点で、地域の課題に合ったカリキュラムを編成することが必要ではないか」「
産学官の連携で、民間企業に情報と技術を発信し、いかにヒット商品を打ち出すかが大切
」などの提言が相次いだ。

 完全学校週5日制の導入を受けて「子どもたちが夢を持つように、専門性の高い大学の
先生が毎週土曜日、小学生に講義する公開講座を企画してはどうか」とのアイデアも寄せ
られた。

 仙道学長は「NPO(民間非営利組織)のようなイメージで、学内の若い人たちが物を
言える機構をつくって意見を吸い上げ、皆さんの提言を生かせるように努めたい」と述べ
た。

 県内4ブロックの代表として、宮坂不二生日本銀行山形事務所長、松田貢金山町長、主
婦の高橋まゆみさん、杉山健二全農庄内本部長がパネリストを務め、意見を交換した。

 学内のほか、県と市町村の担当者ら約200人が出席した。