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独行法反対首都圏ネットワーク

☆国立大学にセンター新設「医学と工学を融合し次世代の医療を研究」
 .[he-forum 4967] 薬事日報1/15
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『薬事日報』2003年1月15日付

国立大学にセンター新設「医学と工学を融合し次世代の医療を研究」
 

 医学と工学を融合させ、ナノテクノロジーを使った薬物送達システムや再生
医療に用いる新材料、新医療機器といった次世代医療を研究するセンターが、
来年度に東京大学などの国立大学に新設される。文部科学省の来年度予算案に
盛り込まれたもので、東大は医学系研究科に「疾患工学研究センター」、千葉
大学は「フロンティアメディカル研究開発センター」をそれぞれ新設。また愛
媛大学は、新設する「無細胞生命工学研究センター」で、小麦胚芽抽出液によ
る迅速大量タンパク質合成技術を用いたタンパク質研究を進める。同省は、学
部組織の枠を越えて大学の研究体制を構造改革するモデルケースとして期待を
寄せている。

 医療、創薬技術、医療機器開発の研究には、ナノテクノロジーや、ロボット
工学、コンピュータシミュレーション技術など、工学分野と連携する必要性が
指摘されていた。今回の各大学の構想は、それを具体化したもので、独立行政
法人化をにらみ、独自性を発揮しようという狙いもうかがえる。