トップへ戻る   東職HPへ戻る
独行法反対首都圏ネットワーク

☆佐賀大・佐賀医科大統合 新大学で「総合学習」 県の歴史・文化学ぶ
 .[he-forum 4966] 西日本新聞1/16
--------------------------------------------------------------


『西日本新聞』2003年1月16日付

佐賀大・佐賀医科大統合 新大学で「総合学習」 県の歴史・文化学ぶ


 佐賀大学(上原春男学長)と佐賀医科大学(杉森甫学長)が統合して十月に
発足する新大学は、来年春から教養科目に佐賀県の歴史や文化を学習する新分
野を導入する。小中学校で行われている総合学習の手法を取り入れて、少人数
での体験学習や意見発表を重視。学生の地域に対する理解を深める。

 新分野は、「佐賀の文化と風土」「地域と環境」など二十科目で、大学の教
官のほか、地元の郷土史家や研究者の講義も予定する。初年度は三分の一程度
を開講し、一―二年生を中心に、一科目当たり二十人程度の少人数グループを
構成する。「講義やゼミで自分の意見を言わない学生が増えた」(佐賀大教授)
との危機感から、受講者全員が意見発表する機会を設けるという。

 教養科目は、各学部・学科の専門科目と別に、語学や人文系、理科系の基礎
を学習するもので、佐賀大では現在、卒業単位の約三分の一を占める。佐賀医
科大の卒業単位は、専門科目と専門に関連がある科目が中心だが、統合後は今
回設ける新分野を含む基礎学習も履修できるようになる。

 佐賀大の新富康央副学長は「従来の教養教育は教室での講義が中心で、総合
学習の手法を取り入れる例は、国立大では初めてではないか。佐賀の大学とし
て地域のことを学ぶ意味も大きい」と話している。