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『京都新聞』2003年1月15日付
4大学再編統合テーマに 滋賀大で初の全学フォーラム
滋賀大教育学部(滋賀県大津市平津2丁目)で15日、国立大学の法人化と
滋賀医科大、京都教育大、京都工芸繊維大との4大学の再編・統合をテーマと
した初の全学フォーラムが開かれた。参加した約100人の学生を前に、宮本
憲一学長は「4大学の再編・統合は副学長のフリートーキング段階」と話し、
正式な協議会を設けるには至っていない現状を説明した。
フォーラムは、来年4月の国立大法人化と4大学で協議している再編・統合
への理解を学生に深めてもらうため、大学が開いた。
宮本学長は「(統合は)滋賀大と京都教育大との教員養成課程の統合を優先
して考えることで四大学間で合意したが、地域と教員養成課程の関係もあり難
しい」と述べた。また佐藤尚武教育学部長は「滋賀大と京都教育大との間で、
統合を前提とした協議会を設け、話し合いを続けている」と現状を説明した。
また、宮本学長は、国松善次知事が県境を越えた再編統合に異議を唱えてい
る問題について「大学にも知事から要望が出ているが、具体的に教員養成課程
を残してほしいとの内容ではない。本当に残してほしいのなら、知事はもっと
言うべきだ」と答えた。
フォーラムには、住岡英毅、小栗誠治両副学長も出席。法人化した場合の運
営と組織、経営についての説明もあり、学生からは「法人化すると大学が倒産
する可能性もあるのか」「授業料が上がるのか」などの質問が出された。
フォーラムは、滋賀大経済学部(彦根市馬場1丁目)で20日に、教職員対 象にも大津と彦根で予定されている。 |