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☆教育学部統合は困難 北東北3大学
 [he-forum 4947] 岩手日報1/10.
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『岩手日報』2003年1月10日付

教育学部統合は困難 北東北3大学


 岩手大など北東北国立3大学教育系学部の再編・統合問題を協議するワーキ
ンググループ(WG、作業部会)の会合は9日、弘前市の弘前大で開かれた。
岩手、弘前両大で繰り広げた教員養成を一手に担う「担当校」をめぐる協議は
今回も決着がつかず、「教育学部の統合はできないとの結論に達した」とする
報告書をまとめた。

 同WGの会合は同日が2回目で最後。岩手大の福井正明学長特別補佐、望月
善次教育学部長ら3大学の副学長、教育系学部長ら16人が出席し、非公開で
行われた。

 会合終了後、会見した弘前大の佐藤三三教育学部長によると、報告書は「教
育学部として統合できないとの結論に達したことから、大学としても連携を強
めるべきだ」との内容になった。連携強化の在り方としては、カリキュラムの
共同開発などが意見として出されたという。

 岩手、弘前両大の綱引き状態だった担当校協議について佐藤学部長は「今ま
での段階で決着を見なかった。しかし、在り方については今後も再編・統合を
視野に協議を続けていく」と述べた。

 教育系学部の在り方をめぐり3大学は、2001年12月に学部長懇談会を
立ち上げ、論議を本格化。昨年11月にWGに論議の場を移したが、懇談会と
合わせて計10回の協議でも意見がまとまらなかった。

 岩手大の望月学部長は「それぞれの地域の事情を考えれば、(担当校を一本
化できなかったことは)落ち着くところに落ち着いたということだと思う」と
総括した。

 報告書は、近く副学長クラスで構成する北東北国立3大学再編統合問題に関
する懇談会に提出する。