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『東奥日報』2003年1月9日付
弘大青森サテライト4月正式開設
弘前大学の遠藤正彦学長は九日、同大で年頭記者会見を行い、これまで大学
院人文社会科学研究科が試験的に行ってきた青森サテライトを四月から、青森
市の県観光物産館アスパムに正式に開設すると発表した。昨年六月に開設した
八戸サテライトと合わせ、「地域とのかかわりを強くしたい」と抱負を語った。
青森サテライトは二〇〇一年後期から、大学院人文社会科学研究科が、同大
の現役の大学院生と大卒以上の社会人を対象とした出張授業や一般市民対象の
公開講座を開いてきた。正式開設で、同研究科の授業や公開講座のほか、行政
や民間企業との打ち合わせの場として活用し、地域との連携を深めたい意向だ。
遠藤学長は、大学改革の取り組み状況にも触れ、〇四年度にも始まる国立大
学法人化で、中期目標・中期計画の策定が「当面の大きな目標」とし、七月ご
ろまでに、組織や教育研究に関する方針をまとめたい−と説明した。
教育学部の再編・統合問題で、秋田大の三浦亮学長が昨年十二月の定例会見
で「年度内の合意は困難」と見通しを示したことには、「（再編・統合は）無 理だとは思っていない。前向きに話し合いを続けていきたい」と述べた。 |