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核融合研究、拠点集約へ 京大・九大施設は廃止
朝日新聞ニュース速報
文部科学省の核融合研究ワーキンググループは8日、今後の核融合研究は日欧
ロなどで進める国際熱核融合実験炉(ITER)計画など4つの柱に重点をお
くとの報告書をまとめた。日本原子力研究所のJT60(茨城県那珂町)、核
融合科学研究所(岐阜県土岐市)の大型ヘリカル装置、大阪大学の「激光12
号」に研究拠点を集約する。これに伴い、京都大学や九州大学などの核融合研
究施設は、現在の研究が終わり次第、廃止されることになった。
核融合研究の今後10年から20年をにらんだ重点化計画。トカマク方式で成
果をあげているJT60と日本独自のレーザー高速点火方式の激光12号につ
いては次期装置計画を含んでいる。また、核融合エネルギーの実現に欠かせな
い材料開発を行う材料照射試験装置の計画も盛り込んだ。トカマク、炉工学、
レーザー、ヘリカルが4本柱となる。
核融合研究の人材育成を行う大学の施設がなくなるため、こうした研究機関に
学生らが出向いて行う共同研究をいっそうやりやすくする。研究機関から研究
者が大学に出向いての研究や授業も充実させる方針だ。
ITER計画では、青森県六ケ所村が候補地になっており、フランス、スペイ
ン、カナダも立候補を表明している。
[2003-01-09-00:33]
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