独行法反対首都圏ネットワーク |
朝日新聞ニュース速報
東大、入学後に文・理系変更できる新制度 06年度から
東京大学は、大学入学後に文系、理系の枠を飛び越えて進路変更ができる制度
を06年度の新入生から新設する方針を固めた。変更枠は学部・学科定員の最
大30%。受験で文系、理系が決まってしまう「常識」に風穴を開け、広い視
野を持った人材を養成するのが狙いだ。
東大は文科、理科をそれぞれ大きく1〜3類に分け、科類ごとに合格者を決め
る。全員が教養学部に入学し、3年から学部学科に進学する。
今回導入を内定したのは「全科類進学枠」という制度。すべての学部・学科に
設けられる。
現在でも文理の枠をこえて進学することは例外的に認めていた。今後は学部・
学科ごとに定員の30%から5%前後の枠で、制度として奨励する。
例えば、理学部の場合、今までは、理1と理2から進学していた。新しい枠を
使えば、理3や文系の科類からも進学できる。
ただし、飛び越えには1、2年時に、専門学部が求める必修科目の履修が必要
になる。進学枠の利用者は、やる気と学力を備えた学生に限られるとみられる。
新学習指導要領で学んだ高校生が06年度に大学に入るのを機に、現行制度を
変える必要がないのか、01年秋から検討していた。
検討過程では文科、理科ともA、Bの2類に分け、新しい学問分野に対応する
ため文理類を新設するという案も出たが、カリキュラムづくりが難しいことな
どから見送った。これにより、文1や理3といった科類は、これまで通り存続
する。
[2003-01-06-06:39]
|