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☆学生による教官の授業評価、科目ごと実名公開へ 一橋大
 [he-forum 4924] .朝日新聞03/01/05
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朝日新聞ニュース速報

学生による教官の授業評価、科目ごと実名公開へ 一橋大

 一橋大学は、全学部のほぼすべての授業で、学生による5段階の授業評価を実
 施し、結果を教官名を含めて科目ごとに公開することを決めた。学生による授
 業評価は各大学で広がっているが、ここまで徹底した「通知表」を公開するの
 は珍しい。1回目の授業評価は1月末に実施、年度内に結果を公表する。その
 後は前期と後期の年2回のペースで続ける方針だ。
 評価対象となるのは、法、経済、商、社会の4学部の開講科目約430のほと
 んど。受講生が20人以下の科目は、「教官に遠慮して率直な意見が書きにく
 い」と判断してはずした。
 評価には、大学が作った調査票を使う。「理解できる内容だったか」「説明は
 分かりやすかったか」など14問の共通質問を載せる。各教官が5問以内で独
 自の質問を加えることもできる。
 学生は質問ごとに、「全くそう思わない」1点〜「強くそう思う」5点の5段
 階で評価するなどして調査票に書き込む。これを統計処理し、科目ごとに結果
 をまとめる。
 「通知表」には、教官の実名、質問ごとの平均点が記される。結果は年度末ま
 でに学内で公開。学生に冊子で配ったり、図書館で閲覧できるようにしたりす
 るという。外部からの問い合わせにも応じる。
 一橋大は94年度、経済学部で、教官の「任意」参加を条件に学生による評価
 を始めたが、「任意」だったため根付かなかった。今回はすべての学部が公開
 に合意した。
 低い点がついた科目では来年度以降、受講生が減る可能性もあるが、調査担当
 の藤田和也・大学教育研究機構長は全面公開の狙いを次のように説明する。
 「教員を刺激して、授業を改善し、教育水準を上げたい。他大学の例をみても、
 学生は授業を評価できる。教官や科目名をはっきり出すのが、学生からの批判
 にきちんと応える道だと考えた」
 文部科学省のまとめでは、学生による授業評価を実施する大学は年々増え、0
 0年度で4年制大学の4分の3に当たる513大学まで増えた。ただし、結果
 を公開する場合、教員や教科名を伏せる大学がほとんど。実名を出す大学でも、
 同意した教員に限るなど条件を付ける場合が多い。
[2003-01-05-03:26]