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朝日新聞ニュース速報 赤字の私大、2年で3倍 全体の4分の1に
私立の4年制大学を経営する学校法人のうち、01年度に支出が収入を超えて
赤字だったところが、2年前の3倍に急増したことが日本私立学校振興・共済
事業団の調べでわかった。109法人で、全体のほぼ4分の1に当たる。少子
化と、長引く景気の低迷が原因とみられる。私立短大はさらに深刻で、全体の
半分近い85法人が赤字だった。
事業団が昨年12月にまとめた。私立大の461法人と短大194法人のすべ
てを対象に調査。01年度の財務諸表の提出があった大学456法人(集計率
98.9%)、短大189法人(同97.4%)について分析した。
収入に対する支出の比率(%)が100を超え、赤字だった109法人(全体
の23.9%)のうち、120以上が25法人ある。110〜120未満が2
0法人、100〜110未満が64法人。支出が収入の2.5倍という法人も
あった。法人名ごとの収支は非公表。
赤字の大学法人は99年度(37法人、8.9%)まで大きな変化はなかった
が、00年度に、前年度までの2倍近くの69法人(同15.9%)に膨れ、
今回さらに急増した。短大も97年度は38法人(16.2%)だったが、大
幅に増えた。
私立大学法人は収入の6割近くを学生からの納付金に頼っている。学生数減に
より、平均で1法人当たりの収入は、5年間で8億4500万円(7.0%)
減った。人件費、教育研究経費などの支出も3億400万円(2.9%)の減
少だが、収入の減少に追いつかない状況という。
事業団によると、学校法人は一般企業と会計の仕組みが違うため、単純比較は
できないが、「収入に対する支出の比率が100%を超えたということは、著
しく経営が窮迫している」ことを意味する。「成り行きの経営ではなく、最終
のゴールを描き、中長期の計画をベースにした経営のかじ取りが重要だ」と指
摘している。
[2003-01-03-03:08
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