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☆北陸7大学で研究協力 福井大、福医大など「連合」協定調印
 .[he-forum 4896] 日刊県民福井12/25
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『日刊県民福井』2002年12月25日付

北陸7大学で研究協力
福井大、福医大など「連合」協定調印
共同インフラも整備


 北陸三県の七国立大学は二十四日、教育、研究面で協力する「北陸地区国立
大学連合」の結成について合意し、協定に調印した。単位互換の充実、互いに
設置していない講座の補完、共通する学部で協力して学際的な研究に取り組み、
北陸地区の大学としての特色を出すのが狙い。具体的な実施内容や開始時期は
本年度内に七大学の副学長らで運営協議会を組織して話し合う。

 連合を構成するのは本県の福井大、福井医科大、石川県の金沢大、北陸先端
科学技術大学院大、富山県の富山大、富山医薬大、高岡短大。七大学の学長は
昨年九月から月一回ほど懇談会を開き、協議してきた。

 協定調印は七大学の学長らが出席して行われた。基本方針によると連合の目
的は(1)学生の履修や進学に対する機会の拡大(2)共同研究を展開し、新
たな学問領域や技術開発(3)学術文化の発展に寄与し、環日本海の拠点とし
て世界への情報発信(4)研究や社会貢献活動の推進のための基盤整備−四点。

 構想の中心は学際的な学問や総合力を生かした研究。高度先端医療をはじめ、
金沢大で設置を目指す法科大学院などで専門分野を充実させる。例えば、新薬
の効果を調査する治験(臨床試験)、特許の申請などを行うTLO(技術移転
機関)の連携、教育分野では現職教員の再教育などを行う。

 将来はIT(情報技術)を使った共同授業や大学院での連携も視野に入れる。
七大学の情報処理センターなどを共同利用するインフラ整備も図る。連合構想
について中心となり提唱した金沢大の林勇二郎学長は「二〇〇四年度の国立大
学の独立法人化で競争原理が導入される。同じ文化圏を形成している大学の知
を集結して、新たな魅力をつくり出したい」と話している。

 また、福井大の児嶋眞平学長と福井医科大の須藤正克学長は「協力し合って、
大学のプラスにつなげたい」との抱負を語った。