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『中国新聞』2002年12月14日付 広島県立3大学、05年目標に統合 広島県立三大学の将来像を検討してきた「県立大学運営協議会」の高橋潤二 郎会長は十三日、広島女子大(広島市南区)、県立大(庄原市)、保健福祉大 (三原市)の学長に、大学改革の最終報告を答申した。三大学の学長は、一大 学三キャンパスへの統合を軸とする改革を、二〇〇五年度を目標に実現する考 えを示した。 県庁での最終報告答申に対し、県立大の西岡忠義学長は「二〇〇五年四月が 到達点。単に一つに統合するだけでなく、魅力を創出するよう、難しいがやり がいがある作業に取り組みたい」と決意を述べた。 八十年以上の歴史がある広島女子大の今永清二学長も「大きく変わらないと いけないと認識している。(学部学科の再編など)改革に陣痛はあるが、答申 に沿った形で努力したい」。七年前に開学した保健福祉大の土肥信之学長は 「歴史も分野も新しい大学で、改革はやりやすい。思い切って学部学科の再編 を進めたい」と意欲を示した。 記者会見した高橋会長は「地域社会や経済の担い手を育てて、ローカルレベ ルの解決策を提案できる大学をイメージした。研究内容やコストを、地域に十 分説明することも欠かせない」と新大学に注文した。 改革が計画通り進めば二〇〇五年四月、三大学を統合した新大学が男女共学 の一年生を迎えて開学。三キャンパスには新大学と、二年生以上の学生が残る 三大学が並存する。三大学の学生がすべて卒業する〇八年四月、新大学に完全 移行する。 学部学科の再編は、経営▽環境・バイオ▽保健医療・生活福祉― などを軸 に今後、具体的な改革案を練る。 |