独行法反対首都圏ネットワーク |
『上毛新聞』2002年12月3日付 19万人反対署名 知事に提出 群馬大と埼玉大の統合問題をめぐり、群馬大教育学部のさいたま市への移転 に反対する「群馬に教育学部を残す会」(代表・坂西輝雄元県教育長)は二日、 県庁を訪れ、移転反対の署名簿(十九万七百九十八人分)を小寺弘之知事に提 出し、陳情を行った。 陳情には坂西代表をはじめ、同会の賛同二十五団体の代表や、松島弥太郎元 群馬大教育学部長、山川武正元県教育長が訪れた。坂西代表は「二十万人近い 多くの署名が集まったことに驚き、教育に寄せる県民の熱情を感じた」と話し、 知事に関係各機関への働きかけを訴えた。 これに対し、小寺知事は同会の運動に理解を示した上で、「教育学部のビジョ ンをはっきりさせ、群馬にとって最もよいあり方を慎重に検討していくべき」 と話した。 同会は今後、移転への反対声明を出した同学部有志教官との連携を視野に入 れ、学部の将来像について検討していく考えでいる。 両大学の統合問題をめぐっては、十一月七日に開催が予定されていた両大学 長らによる学長懇談会が、県や県教委側から群馬大への申し入れで延期された 経緯がある。 今回の「残す会」の署名を受け、県はまだ具体的な対応策を示していないが、 これまでに群馬大に対し、移転に反対する人たちへの十分な説明を行うよう要 望している。県教委の高井健二教育長も統合問題について、同月二十日の定例 会見で「(群馬大に)慎重に対応してほしいとお願いしたので、慎重に対応し てくれていると類推している」と述べている。 |