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独行法反対首都圏ネットワーク

☆「府県超えての統合は困る」 滋賀県知事 4大学再編統合
 . [he-forum 4755] 京都新聞11/2 
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『京都新聞』2002年11月21日付

「府県超えての統合は困る」 滋賀県知事 4大学再編統合


 滋賀大と滋賀医大、京都教育大、京都工繊大が再編統合を検討している問題
で、国松善次滋賀県知事は21日「安易に府県を超えて統合するのは結構な話
と言えない。困る」と、記者会見で述べた。文部科学省と滋賀大、滋賀医大に
対し、今月中に、京都の二大学との統合反対を申し入れる。

 文科省の懇談会は昨年11月、教員養成系大学・学部について「県域を超え
た再編統合」を打ち出している。滋賀大と滋賀医大のそれぞれ運営諮問会議委
員も務める国松知事が真っ向から反論する形になった。

 国松知事は反対理由として「地方の国立大は地域特性を考えるべきで、滋賀
の大学はかなり特異だ。近江商人の伝統で優れた経済人を養成し、環境教育を
はじめ素晴らしい教育界の人材を輩出してきた。誘致の経緯もある」と述べた。

 その上で「琵琶湖の自然、近江の歴史や文化がある。京都と滋賀の特性を考
えれば、ブレンドしてしまうと互いの良さが消え、訳が分からなくなる」とし
て、滋賀大と滋賀医大の統合を基本に考えることを求めた。

 四大学は統合を視野に今年2月、学長レベルで意見交換を始めた。その後、
教員養成学部のあり方をめぐり、協議を進めている。

 滋賀大の宮本憲一学長は「県の要望としては承った。ただ四大学での問題な
ので、今は一大学としてコメントする訳にはいかない」との談話を出した。

 京都教育大の小寺正一副学長は「府県を超えた統合が教育の量、質を高める
という前提で協議を進めている。知事としての考えとは思うが、私どもは滋賀
大の考えを聞きたい」と話した。