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『山形新聞』2002年11月21日付 山大教育学部問題で事務協議早く・評議会 山形大は20日、山形市の同大本部で定例の評議会を開き、南東北3大学の再 編協議に伴い、存続か廃止かで揺れる教育学部問題について意見を交換、県の 提案に対する学内の検討が遅々として進まないことに対し、執行部批判が相次 いだ。今後は県との合意形成に向け、両副学長を先頭に、できるだけ早く事務 レベルの協議を再開することを確認した。 教育学部の存続を目指し、県がまとめた試案については、学部長会議の下部 組織として設置したワーキンググループで検討を加えることになっているが、 予想を超える県民の反発で、協議は半ば休止状態。3大学間の話し合いに加え、 独立行政法人化に向けた学内の作業にも影響を与えており、早期正常化を求め る声が相次いだ。 仙道富士郎学長はこれまで「県の試案は(提案を持ちかけた)学長と知事の 間の話であり、私が中心になって検討していく」として、学長自らの責任で対 処する考えを強調。これに対し、複数の学部から「このままでは話し合いが前 に進まない」「実務は別問題。県と話し合う窓口を明確にすべきだ」との指摘 が寄せられた。 評議員の意見を踏まえ、鬼武一夫、沼沢誠の両副学長は近く、県側との事務 レベルの話し合いを再開し、互いの妥協点を探るとみられる。 評議会の終了後、集まった報道陣を前に仙道学長は「県の提案に対し、教育 学部を中心に学内から意見が提出されている。ボールが投げられてから時間が 経過している。ワーキンググループで検討し、副学長を先頭として、できるだ け早く県と予備折衝に入りたい」と述べた。 焦点となっている教育学部の石島庸男学部長は評議会の席上、特に発言しな かった。 評議会は午後4時10分すぎ、1時間の予定で始まったが、教育学部問題で出席 者間の激しいやり取りがあって長引き、予定を1時間以上オーバー、6時15分に 終了した。 |