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『福島民報』2002年11月16日付 「人間支援」など3専攻/福島大理工学類構想案固まる 福島大が新設を目指している「共生システム理工学類」(定員180人)の 構想案が15日までに固まった。持続循環型産業の実現や流域水循環の健全化 など21世紀の課題に対応できる人材育成に主眼を置き「人間支援システム」 「産業システム工学」「環境システムマネージメント」の3専攻を設ける。同 大は構想の細部を詰め、年明けにも教官名簿の作成に入る。来年度の大学設置 審での認可を目指す。 人間支援システム専攻は、人間の心や体の仕組みを情報科学的に理解し、人 の意思伝達や運動機能を支援できるインターフェースやソフトウエアを開発・ 研究できる人材を育成する。 産業システム工学専攻は、省資源材料の開発や新エネルギーの開発による循 環型産業の実現を目指し、環境負荷が少ないものづくりの担い手を育てる。 環境システムマネージメント専攻は、水循環の仕組みを理解し、汚染された 水や土壌を浄化したり、河川の水循環を健全化するための科学と技術を研究・ 開発する人材の育成を担う。 理工学類創設に必要な教官は約50人で、20人前後を外部から新たに採用 し、残りは既存各部から充てる。カリキュラムを踏まえながら調整を進め、来 年3月までに教官名簿を作成する。 施設は教育学部の自然棟を活用するほか、専用棟の建設も想定している。 同大の全学再編案では、教育、経済、行政社会の既存3学部を自然科学系の 「科学技術学群」と「人文社会学群」との2学群に再編。科学技術学群に「共 生システム理工学類」、人文社会学群に教育系の「人間発達文化学類」、行政 社会系の「行政政策学類」、経済系の「経済経営学類」の3学類を置く。 |