トップへ戻る   東職HPへ戻る
独行法反対首都圏ネットワーク

☆白紙」を文科省に要請 群大問題
 [he-forum 4679] 上毛新聞11/07 
--------------------------------------------------------------

『上毛新聞』2002年11月7日付

「白紙」を文科省に要請 群大問題
 

 群馬大と埼玉大の統合問題で、教育学部の本県での存続を訴える「群馬に教
育学部を残す会」(代表・坂西輝雄元県教育長)は六日、賛同二十四団体の代
表らが上京して、文部科学省や本県関係国会議員に教育学部の必要性を訴える
とともに、統合をいったん白紙に戻してあらためて話し合うよう両大学への指
導を求めた。

 要請行動には県議、賛同団体代表十五人と群馬大附属中学校卒業生の佐田玄
一郎前総務副大臣が参加。文科省側は渡海紀三朗副大臣、小野元之事務次官、
工藤智規高等教育局長らが対応した。

 坂西代表は、移転反対の署名が同日現在で十万一千四百五十九人に達したこ
とを踏まえ、「二十四団体が賛同し、署名も十万人を超えた。熱意をくんでほ
しい」と要望。他の参加者も「教育学部との連携がなければ教育行政も成り立
たない」「県を越える統合は厳しい」「(統合に)県民の意見や論議が反映さ
れていない」「(一方的に進める)大学に不信感を持っている」など、存続へ
の要望や両大学の密室性に不満を表明した。

 訴えに対して文科省側は「少子化の中で教育学部に元気がなくなっている。
元気を出す仕組みを大学は考えている」(工藤局長)としながらも、「地元の
理解がどこまで得られるか。教育界の考えを受け止めながら望ましい方向を目
指したい」(小野事務次官)と述べ、陳情の熱意をくんだ反応も示した。

◎「十分話し合い良い結論を」 土屋知事

 埼玉県の土屋義彦知事は六日の定例会見で、埼玉大と群馬大の統合問題につ
いて「両大学が十分に話し合い、良い結論を出してほしい。県としても大いに
推進していきたい」と述べた。教育学部の埼玉への集約をめぐり、群馬側で反
発が出ていることへの感想を求められて答えた。

 七日に予定されていた両大の学長懇談会が取りやめになったことについて、
同席した青木信之副知事は「群馬側も検討すべきことがあり、日程の修正があっ
たと聞いている。統合に向けた枠組みが壊れることはない」との考えを示した。