独行法反対首都圏ネットワーク |
『埼玉新聞』2002年10月31日付 教育学部の埼玉集約、11月にも結論 埼大・群大の統合 国立大学の埼玉大学と群馬大学の統合に向けた話し合いの途中経過について、 兵藤〓埼玉大学長が三十日、埼玉県庁記者クラブで記者会見した。懸案となっ ている教育学部キャンパスの埼玉大への集約について「来月開く次回両学長懇 談会で裁定したい」と意欲を語った。年内には統合協議会を設立、二○○四年 度中の統合を目指すとした。 兵藤学長は、教育学部キャンパスの位置について、「まだ裁定していない」 としながらも、赤岩英夫群馬大学長が埼玉大への集約を表明し、群馬大教授会 も学長裁定に委ねる態度を示すなど埼玉大への集約に向け環境が整ってきた状 況を説明。 残された課題は群馬大が群馬県教委など地元の理解を得ることで「最終の努 力がなされている段階」とした。「十一月の次回学長懇談会で裁定できること を期待している」と話した。 教育学部がなくなる群馬大側のキャンパスには理系を軸にした文理融合型の 新学部を設置するが、具体的な中身の検討は統合協議会で行うとした。また、 教育学部はなくなっても群馬大の付属小中、養護学校、幼稚園は残す。 工学部も両大学にあるが、特色化し両方残す。大学院は教育組織と研究組織 を分離して研究機能を強化。「COEに常にチャレンジし得る大学でありたい」 と話した。 両大学はこれまで統合に向けた協議状況を非公開にしており、兵藤学長が会 見で公に説明したのは最初の学長懇談会後の会見以来九カ月ぶり。 |