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『上毛新聞』2002年10月30日付 県教育長 群大教育学部存続を要望 群馬大と埼玉大の統合問題で、赤岩英夫群馬大学長は二十九日、県教委を訪 問し、統合に伴う同大教育学部の移転計画について、高井健二県教育長と初め て意見を交換した。 その中で高井教育長は、個人的な意見として県内に教育学部を残すことを要 望。これに対し、赤岩学長は、現在と同じ教育学部を県内に置くのは困難なこ とを説明した上で、今後設置する統合協議会で、県内に現職教員の再教育や教 員養成機能の一部を残すことも検討課題とする意向を示し、理解を求めた。 同大は統合に関し、これまで十六日に森部英生同学部長が高井教育長、二十 二日に赤岩学長が小寺弘之知事に会い、説明を行っている。 赤岩学長は小寺知事との会談で、統合後は教育学部を埼玉大・大久保キャン パスに置き、群馬大荒牧キャンパスには文理融合型の新学部を設置する計画を 説明。統合後の新学部における教員養成などについて、県側との連絡を密接に しながら検討する考えを表明している。 今回の会談では、赤岩学長が国際競争力をつける必要性などから、埼玉大と の統合を目指した経緯をあらためて説明した。 説明後、高井教育長は、県内の高校生の受け皿、教員養成機能、現職教員の 研修・研究機関―であることを踏まえ、同学部の県内での存続を要望。赤岩学 長は「新教育学部は群馬、埼玉両県の教員養成を等しく行うのが目的。群馬に 今の教育学部と同じものを置くのは難しい」との考えを示した。 ◎県議会に移転反対の請願書 「残す会」 群馬大と埼玉大の統合問題をめぐり、群馬大教育学部の移転に反対する「群 馬に教育学部を残す会」(代表・坂西輝雄元県教育長)は二十九日、県議会の 岩井賢太郎議長あてに、同学部存続を求める意見書を国に提出することを求め る請願書を提出した。 |