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独行法反対首都圏ネットワーク

☆群大教育学部移転で学長が知事に説明
 [he-forum 4621] 上毛新聞10/23 
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『上毛新聞』2002年10月23日付

群大教育学部移転で学長が知事に説明


 群馬大と埼玉大の統合に伴う群馬大教育学部の移転問題で、赤岩英夫同大学
長は二十二日、小寺弘之知事を訪問し、これまでの経緯や統合後の将来像を説
明した。赤岩学長は説明後、県民の意見を受け付ける窓口の設置や、新学部の
教員養成で県側との連絡を密接に行う考えを表明した。小寺知事は移転につい
て、県として慎重に対応する意向をあらためて示した。

 赤岩学長は会談後の記者会見で、「知事は教育学部が移転することに対する
県民感情を懸念していたようだ。地方国立大としての立場は理解してもらった
と考えている。今後、県との連絡を密接に行い、荒牧キャンパスの新学部にお
ける教員養成などについて検討したい」と話した。

 さらに、同大の事務局企画広報室を窓口とし、新学部のあり方などで、広く
県民から要望を受け付けることを明らかにした。

 小寺知事は会談後、「群馬大は本県にとって今後も大きな役割を果たしてく
れることを期待している。群馬の教育力はもちろん、郷土の発展に結びつくこ
と、慎重に対応しなければならない」とのコメントを発表。移転に対する賛否
などの見解は示さなかった。

 赤岩学長によると、小寺知事への説明では、文部科学省の懇談会答申で、教
育学部の再編・統合の必要性が示されたことなどに言及。新教育学部の所在地
について、学長懇談会の裁定で、両教育学部を一学部に統合し、埼玉大・大久
保キャンパスに設置する選択をした経緯を報告した。

 移転後の群馬大荒牧キャンパスには、現職教員の再教育などを含め、地域教
育を充実させる機能を整備するとともに、文理融合型の新学部・総合科学部
(仮称)の設置を説明したという。

◎「積極関与を」 「残す会」県に陳情

 群馬大と埼玉大の統合問題に絡み、群馬大教育学部同窓会や同学部附属四校
園PTAなど二十四団体でつくる「群馬に教育学部を残す会」(坂西輝雄会長)
は二十二日、同学部の存続を求める陳情書を小寺弘之知事と高井健二県教育長
に提出した。

 同会は十月十二日、同学部の同窓会や附属四校園PTAなど七団体で発足。
これまでに県内小・中・高校の校長会やPTA連合会、県子ども会育成団体連
絡協議会など計二十四団体が賛同し、存続のための署名活動を展開している。

 陳情書では、両大学の統合について、「県民の教育問題として結論を得るよ
う、県として積極的に関与してほしい」などと要望している。

 同会は近く、県議会にも請願書を提出する方針。